看板製作に欠かせない、インクジェットメディアとインクの種類・組合せ

看板製作に欠かせない、インクジェットメディアとインクの種類・組合せ

看板の表示面を製作する上で欠かせない物といえば、インクジェットメディア(印刷用のシート)とプリンターです。
今回はインクジェットメディアとインクの種類について、そしてインクジェットメディアとプリンター(≒インク)の選び方についてお話します。

主なインクジェットメディア

では、サインシティで取り扱う主なインクジェットメディアをご紹介します。

合成紙:ポスター印刷に適した、紙のような質感の不透明フィルム

合成紙:ポスター印刷に適した、紙のような質感の不透明フィルム

ポスターを作りたい方、ポスター入れ替えができる看板の表示面を作りたい方にはこちら。紙のような質感の不透明フィルムメディアの「合成紙」です。ポスター印刷のほか、バナースタンドのバナー製作にも使われます。合成紙は耐候性に優れていますが、印刷面をUVやキズなどから守るためにも、ラミネートをかけてのご使用をおすすめしています。

塩ビシート:広く使用される、看板製作の必需品

塩ビシートは、日ごろ目にすることの多いプレート状の看板やスタンド型の看板、電飾看板などに使われている、看板製作に無くてはならないメディアです。シートの裏面に糊がついており、看板本体や面板に貼り付けることで看板の表示面となります。
塩ビシートにはさまざまな種類があり、用途や好みによって使い分けます。

白塩ビグレー糊1. 白塩ビグレー糊

サインシティではこちらの「白塩ビグレー糊」を多く取り扱っており、プレート看板、貼り込み型のA型看板・スタンド看板などに使われます。
裏面にグレー色の糊がついているので、下の色が透けることがありません。ただし、看板のデザインを変える際などに「古いデザインの上から貼る」というのは、あまりおすすめしませんよ。


白塩ビ透明糊2. 白塩ビ透明糊

透明糊の塩ビは、ウィンドウサイン(窓面を利用した広告や表示など)に多く使われています。
白い塩ビの裏に透明の糊ということは、裏から見ても見た目は白色ですよね。なので「裏白塩ビ」とも呼ばれています。
ウィンドウサインのある窓を建物の中から見たとき、裏面がグレーよりも白のほうが圧迫感などが軽減されますね。


乳半塩ビ透明糊3. 乳半塩ビ透明糊

表は乳白色、裏は透明糊の塩ビシートです。乳半塩ビはいわゆる半透明のような色で、光を通します。貼り込み型の電飾看板などに多く使われています。
光を透過するので、表示面の色を濃い目に刷っておかないと、点灯したときに色が薄く見えてしまうのでご注意ください。


透明塩ビ透明糊4. 透明塩ビ透明糊

シートも透明、糊も透明の「透明塩ビ」です。こちらも「白塩ビ透明糊」同様、ウィンドウサインに多く使われます。
透明塩ビならではの使い方として、デザインを反転して印刷し、透明な看板や窓の「裏(内側)から」貼る方法があります。そうすることで、表からは正しいデザインが見え、さらに表(外側)にシート貼るよりも劣化の進行を遅らせることができるのです。


遮光塩ビ5. 遮光塩ビ

白塩ビの間にPETが挟まれた三層構造になっており、名前のとおり遮光性に優れたメディアです。こちらは糊なしの塩ビシートで、巻き取り式バナースタンドなどによく使われます。
反りが軽減されるメディアですが、インクをのせすぎるとカットした際に裏面側にメディアが反ってしまいます。
分厚くて硬めなので折れ目がつきにくいです。


ターポリン:バナーやタペストリーに適した、柔らかく丈夫な素材

ターポリン:バナーやタペストリーに適した、柔らかく丈夫な素材

バナースタンドやタペストリーに多く使われるメディアです。
サインシティでも多く取り扱っています。
テントやのぼりなどの屋外使用製品に使われることも多く、耐候性に優れています。
一方で、柔らかいので弛みやすく、比較的折れ目がつきやすい素材です。

クロス:バナーやのぼりに適した、薄く加工しやすい素材

クロス:バナーやのぼりに適した、薄く加工しやすい素材

こちらもバナースタンドやのぼりなどに多く使われています。
非常に薄く柔らかく加工がしやすいメディアです。
その反面透けやすく、折れ目がつきやすくなっています。

インクジェットプリンターで使用する主なインク

街に多く設置されている看板が、日々自然によるダメージを受けていることは、なんとなくお分かりいただけるでしょうか。太陽の光で色が焼けてしまったり、雨風を受けてインクが剥がれてしまったりしている看板を見かけたことはありませんか?
看板を作るからには、できるだけ長くきれいな状態を保ちたいもの。そこで注目すべき点のひとつに、インクの性能の違いがあります。

ここからは、インクジェットプリンターで使用する「水性インク」「溶剤インク」「ラテックスインク」についてご紹介します。

水性インク

水性インクは水を溶媒としたインクです。
水性インクの使用には、水を吸収することのできる「受理層」のあるメディアが適しています。インクが吐出され、受理層に浸透することでインクが定着するのです。

また、水性インクは粒子の細かい染料系インクで、クリアで鮮やかな印刷や鮮明なグラデーションの印刷が可能です。
しかし水に弱く、濡れてしまうとインクが滲むので、ラミネート加工を施したとしても屋内での使用をおすすめします。

水性インクの印刷に適したメディアの一覧はこちら

溶剤インク

溶剤インクは有機溶剤を溶媒としたインクです。
こちらは、溶剤系インク受容層のあるメディアが必要になります。インクの有機溶剤成分がメディアの表面を浸食し、成分が揮発することで定着します。

溶剤インクは顔料系のインクなので、はっきりとした発色で耐候性に優れます。
一方で、溶剤成分が完全に揮発するのに時間を要し、少なくとも半日は乾燥の時間を見ておく必要があります。

ラテックスインク

ラテックスインクは水性インクと溶剤インク、それぞれの良いところを持ち合わせたインクです。
溶剤インクと同等の耐候性を持ち、水性インクと同様に溶媒が水なので匂いがなく、速乾性に優れています。

水性インクと同じと言うと、水に弱いのではと思われるかもしれません。
しかし、ラテックスインクは「ラテックス」という水溶性のポリマーが溶けて硬化し、顔料をコーティングして定着するので、水性でありながらも高い耐水性を持っています。

溶剤/ラテックスインクの印刷に適したメディアの一覧はこちら

 

簡単ではありますが、それぞれのインクのメリットとデメリットをご紹介しました。
サインシティでは、インクの特徴にプリンター自体の性能(乾燥時間や出力の速さ、扱いがしやすいのかなど)を加味して、印刷物の目的に合ったプリンターを選んでいきます。

まとめ

いかがでしたか?
今回の記事では、インクジェットメディアや、インクジェットプリンターで使用するインクの種類と特徴についてご紹介しました。

インクジェットメディア、インク及びプリンターを選ぶにあたり、どれが一番良くてどれが一番悪いということはありません。メディアとインク・プリンターの相性や、「どのような場面で」「どのような看板が」「どれくらいの期間」必要なのか、この点をよく考えて選ぶことが重要かと思います。

今までなんとなくで選んでいた方、どれが良いのか分からなかったという方へのアドバイスになれば幸いです。

インクジェットメディア、インクについてさらに詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事もご参照ください。

インクジェットメディアとは?混同しやすいロール紙との違いや特徴を説明します

意外と知らない看板用インクの種類 ―― 溶剤・水性・ラテックス

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