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今回は表示物・掲示物・看板をご紹介します。
店舗の集客やイベントの案内を考える際、「表示物」「掲示物」「看板」といった言葉を耳にしますが、それぞれの正確な意味の違いや、どのような種類があるのかを正しく理解しているでしょうか。
これらの言葉は似ているようで、実は指し示す範囲や目的が異なります。
この記事では、表示物・掲示物・看板の基本的な違いから、設置場所に応じた看板の具体的な種類、そして目的に合ったものを選ぶためのポイントまでを、わかりやすく解説します。
表示物・掲示物・看板の基本的な違いを解説
「表示物」「掲示物」「看板」は、いずれも情報を伝えるという共通の役割を持ちますが、その言葉が指す範囲や使われる場面、主な目的には違いがあります。
これらの言葉の意味を正しく理解することは、目的の情報伝達を効果的に行うための第一歩です。
ここでは、それぞれの言葉が持つ基本的な意味と、具体的な使われ方の違いについて詳しく見ていきましょう。
「表示物」とは情報を伝えるもの全般を指す言葉
表示物は、情報や意思を伝達するために表示されるもの全般を指す、最も広義な言葉です。
看板やポスター、チラシはもちろんのこと、商品の値札や施設の案内図、デジタルサイネージなども表示物に含まれます。
つまり、掲示物や看板は、表示物という大きなカテゴリの中の一つと位置づけられます。
その目的は、集客や広告宣伝に限らず、注意喚起、案内、説明など多岐にわたります。
特定の形式や媒体を問わず、視覚的に何らかの情報を伝える役割を持つものすべてが表示物であると理解しておくとよいでしょう。
「掲示物」とは一時的に注意や連絡事項を知らせるもの
「掲示物」は、壁や掲示板などに貼り出して、不特定多数の人に情報を知らせるものを指します。
主に、期間限定のイベント告知ポスターや、施設内の注意事項、町内会の回覧板などがこれに該当します。
「掲示」という言葉が示す通り、一時的に情報を周知させる目的で使われることが多く、情報の更新性が高いのが特徴です。
看板のように恒久的な設置を前提とせず、必要な期間が過ぎれば撤去されるのが一般的です。
紙媒体であることが多いですが、特定の情報を公に示すという点で、広く注意や連絡を促す役割を担っています。
「看板」とは店舗や企業の認知・集客を目的としたもの
看板は、表示物の中でも特に商業的な目的、すなわち店舗や企業の存在を知らせ、顧客を集客するために設置されるものを指します。
店舗名やロゴ、サービス内容などを記載し、長期的に設置されることが一般的です。
通行人やドライバーの注意を引き、ブランドイメージを構築する広告物としての役割が非常に強いのが特徴です。
ファサード看板や野立看板など、設置場所や形状によって様々な種類が存在し、材質も金属やアクリル、木材など多岐にわたります。
情報伝達だけでなく、企業の顔としての機能も持ち合わせています。
看板と混同しやすい「標識」や「表示板」との違い
看板としばしば混同される言葉に「標識」や「表示板」があります。
これらも情報を伝えるという点では共通していますが、その主たる目的や役割において看板とは明確な違いが存在します。
安全の確保や具体的な情報の提供など、それぞれの持つ意味を正確に把握することで、シーンに応じた適切な情報伝達手段を選択できます。
ここでは、看板とこれらの言葉との違いを具体的に解説します。
安全確保や案内を目的とするのが「標識」
標識は、主に交通規制や危険箇所、避難経路など、公共の安全確保や円滑な案内を目的として設置されるものです。
代表的な例として、道路標識や非常口を示す誘導標識が挙げられます。
これらは法令や条例に基づいて設置される場合が多く、デザインや表示内容が規格化されているのが特徴です。
看板が集客や宣伝といった商業的な意図を持つのに対し、標識は人々の行動を規律したり、安全に誘導したりするための社会的な役割を担っています。
情報の伝達において、分かりやすさと正確さが何よりも優先されるのが標識です。
「表示板」が示す具体的な内容とは
表示板は、特定の情報を見る人に伝えるための板状のものを指し、看板や標識よりも説明的な内容を含むことが多い言葉です。
例えば、公園の利用案内板、機械の操作方法を説明する銘板、観光地にある史跡の解説板などがこれにあたります。
集客を主目的とする看板とは異なり、その場所や物に関する具体的な情報を提供することが主な役割です。
看板が「お店はここにある」と知らせるのに対し、表示板は「この施設はこういう場所です」と説明する役割を担います。
素材や形状は様々ですが、情報伝達という機能的な側面が強いのが特徴です。
【設置場所別】看板の代表的な種類を紹介
看板はその目的や役割に応じて様々な種類があり、設置する場所によって効果的な形状や見せ方が異なります。
建物の正面を飾るものから、遠くの通行人にアピールするもの、歩行者を店舗へ誘導するものまで、多岐にわたる選択肢が存在します。
それぞれの看板が持つ特性を理解し、自社の店舗やサービスの魅力を最大限に伝えるためには、どのような種類があるのかを知ることが重要です。
ここでは、代表的な看板を設置場所別に紹介します。
建物の正面に設置する「ファサード看板」
ファサード看板は、店舗やビルの正面、主に入口の上部壁面に設置される看板で、まさにその建物の「顔」となる存在です。
建物と一体化したデザインにすることが多く、店舗名やブランドロゴを大きく表示することで、通行人に店舗の存在と業種を明確に伝えます。
パネル式のものや、立体的な文字(カルプ文字・チャンネル文字)を取り付けるもの、内側から照明で照らす内照式のものなど、表現方法は多岐にわたります。
店舗の第一印象を決定づける非常に重要な看板であり、ブランドイメージやコンセプトを効果的に表現する役割を担っています。
遠くの通行人にもアピールできる「壁面看板」
壁面看板は、その名の通り、建物の壁面に設置される看板です。
ファサード看板が主に入口周辺に設置されるのに対し、壁面看板は2階以上の壁や側面など、より広い範囲に設置されます。
建物の高い位置に取り付けることで、遠く離れた場所を歩いている人や、車を運転している人からの視認性を高めることが可能です。
特に、交通量の多い道路に面したビルや、周囲に高い建物が少ない立地で効果を発揮します。
店舗の認知度向上や、広範囲へのアピールを目的とする場合に適しており、大型の板面看板やスポットライトで照らす看板などが用いられます。
建物の側面から突き出して設置する「突出看板」
突出看板は、建物の壁面から道路側へ突き出すように設置される看板で、「袖看板」とも呼ばれます。
建物の正面からだけでなく、道路を歩いている歩行者や走行中の車からも発見しやすいのが最大の特徴です。
特に、多くの店舗が軒を連ねる商店街や繁華街において、自店の存在を効果的にアピールするために用いられます。
看板の内部に照明を入れた内照式のものが多く、夜間でも高い視認性を確保できます。
通行人の目線に入りやすいため、店舗の場所を的確に示し、来店を促す誘導効果が期待できる看板です。
道路沿いに設置して誘導する「野立看板」
野立看板は、店舗や施設そのものではなく、そこから離れた道路沿いや交差点付近の敷地に支柱を立てて設置される看板です。
建植看板とも呼ばれます。
主な目的は、ドライバーや通行人に対して店舗の場所を案内し、目的地まで誘導することです。
店舗の存在を事前に知らせることで、来店を促す効果があります。
幹線道路沿いや郊外の店舗など、車での来店が多い場合に特に有効です。
広範囲にわたって店舗の認知度を高める広告媒体としても機能し、継続的に情報を発信することができます。
店舗の入り口で入店を促す「スタンド看板」
スタンド看板は、店舗の入口や店先に置かれる自立式の看板です。
代表的なものに、開いた形がアルファベットのAに見える「A型看板」や、ポスターを立てかける「イーゼル看板」などがあります。
その日のランチメニューやおすすめ商品、キャンペーン情報といった、タイムリーで具体的な情報を掲載するのに適しています。
通行人の目線に近い高さに設置されるため、足を止めて見てもらいやすく、直接的な入店のきっかけを作る効果が高いのが特徴です。
移動が簡単なため、開店時に出して閉店時にしまうといった運用が可能です。
屋内イベントなどで活用しやすい「バナースタンド」
バナースタンドは、布や合成紙などのメディア(バナー)を、専用のスタンドに設置して表示するタイプの看板です。
軽量でコンパクトに収納でき、誰でも簡単に組み立てや設置ができる手軽さが最大の特徴です。
そのため、展示会やセミナー、ショッピングモール内の催事スペースといった、屋内での短期間のプロモーション活動に非常に適しています。
デザインの自由度が高く、写真やイラストを大きく使ったインパクトのある表現が可能です。
繰り返し使用できるため、様々なイベントで活躍するコストパフォーマンスの高いツールといえます。
目的に合った表示物・看板を選ぶための3つのポイント
表示物や看板を設置する際、単に目立つものを選べば良いというわけではありません。
効果を最大限に引き出すためには、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。
誰に何を伝えたいのかという目的の明確化から、設置場所の法的な制約、そしてデザインの工夫まで、事前に検討すべき項目は多岐にわたります。
ここでは、数ある選択肢の中から自社に最適な表示物や看板を選ぶために欠かせない、3つの基本的なポイントを解説します。
ポイント1:誰に・何を伝えたいかを明確にする
表示物や看板を設置する最初のステップは、その目的を具体的に定義することです。
例えば「新規顧客に店の存在を知ってほしい」「既存顧客に新商品をアピールしたい」「イベント来場者をスムーズに誘導したい」など、目的によって伝えるべき情報や表現方法は大きく異なります。
同時に、情報を届けたいターゲット層(年代、性別、興味関心など)を明確にすることで、より心に響くメッセージやデザインを考えることができます。
この「誰に」「何を」という軸が定まっていなければ、効果的な看板制作は始まりません。
ポイント2:設置する場所の環境やルールを確認する
看板の効果は、設置する場所の環境に大きく左右されます。
昼と夜の見え方の違い、通行人の視線の流れ、周辺の景観や競合店の看板とのバランスなどを事前に調査することが重要です。
また、屋外に看板を設置する際は、屋外広告物法や各自治体が定める景観条例などの法規制を遵守する必要があります。
設置できる看板のサイズやデザイン、色などが制限されている場合や、設置に際して行政の許可申請が必須となるケースも少なくありません。
ルールを無視して設置すると、撤去命令や罰則の対象となるため、事前の確認は不可欠です。
ポイント3:視認性の高さやデザイン性を考慮する
看板は、一瞬で情報を伝えなければならないため、遠くからでも文字やイラストがはっきりと認識できる視認性が極めて重要です。
背景と文字の色のコントラストを強くしたり、シンプルで読みやすいフォントを選んだりといった工夫が求められます。
さらに、店舗や企業のブランドイメージと調和したデザイン性も欠かせない要素です。
提供するサービスや商品のコンセプトが伝わるようなデザインは、顧客に安心感や信頼感を与え、競合との差別化にもつながります。
視認性とデザイン性の両方を満たすことで、効果的にメッセージを伝えることができます。
まとめ
表示物、掲示物、看板は、それぞれが指す範囲や目的に違いがあります。
表示物は情報を伝えるもの全般を指す最も広い概念であり、掲示物は一時的な情報伝達、看板は主に商業的な認知・集客を目的とします。
また、看板にはファサード看板や野立看板など、設置場所や用途に応じた多様な種類が存在します。
効果的な看板を選ぶためには、まず「誰に・何を伝えたいか」という目的を明確にし、設置場所の環境や法規制を確認した上で、視認性とデザイン性を両立させることが重要です。
これらの違いとポイントを理解し、目的に合致した最適な手段を選択することが、効果的な情報発信につながります。
いかがでしたでしょうか。
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