トラスコの溶接遮光フェンス・シートの種類と選び方を分かりやすく解説

溶接作業における安全確保は、作業効率と同様に重要です。
特に、溶接時に発生する有害な紫外線や可視光線から周囲の作業者を保護するためには、適切な溶接遮光フェンスやシートの導入が不可欠といえます。

トラスコ中山が提供する溶接遮光フェンスとシートの種類や選び方、特徴について解説します。作業環境に最適な製品を見つけ、安全で快適な作業環境を実現するための一助となれば幸いです。

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溶接作業にトラスコの遮光フェンス・シートが不可欠な理由

溶接作業では、アーク光から有害な紫外線や可視光線が発生し、これらは周辺で作業する人々の目や皮膚に悪影響を及ぼす可能性があります。
トラスコの溶接遮光フェンスやシートは、これらの有害な光線を効果的に遮断し、作業者の安全を確保するために不可欠なアイテムです。
特に、アルミ製フレームの製品は、軽量でありながら耐久性も高く、組み立てが容易であるため、さまざまな作業現場で活用されています。
防炎性能を備えたシートは、万が一の火花による引火を防ぎ、安全性をさらに高める機能を有しています。
ただし、レーザー溶接の遮光や溶接面、火花受けとしての使用は想定されていないため、用途に応じた適切な製品選びが重要です。

溶接遮光フェンス イエロー

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まずは基本から!遮光「フェンス」と「シート」の違いを解説

溶接作業の安全を確保する上で、「溶接遮光フェンス」と「溶接遮光シート」はどちらも重要な役割を担いますが、その利用形態には明確な違いがあります。

フェンスは自立型の構造を持ち、組み立ててすぐに使用できる点が特徴である一方、シートはフェンスの交換用や既存設備への取り付けに適した単体製品です。

これらの違いを理解することで、自身の作業環境に最適な製品選びが可能になります。

届いてすぐ使えるフレーム付きの「溶接遮光フェンス」

トラスコの溶接遮光フェンスは、フレームと遮光シートがセットになった製品で、購入後すぐに設置して使用できる点が大きな特徴です。
フレームはアルミ製で、軽量でありながら耐久性に優れており、美観も損ないません。
また、ハメ込み式のため、誰でも簡単に組み立てが可能で、脚部の角度調整や連結も自由に行える設計となっています。
キャスター付きのタイプであれば、作業エリアの変更や移動もスムーズに行え、作業効率の向上に貢献します。
自立型と接続型を組み合わせることで、L字型やコの字型など、作業環境に応じた柔軟なレイアウト構築も可能です。
ただし、接続型は単体では自立しないため、必ず自立型と組み合わせて使用する必要があります。

溶接小型フェンス

張り替えやカスタムに便利な「溶接遮光シート(単体)」

溶接遮光シート(単体)は、既存の溶接遮光フェンスのシートが破損したり、異なる遮光性が必要になったりした場合の張り替えや、既存のフレームを利用してカスタムしたい場合に便利な製品です。

トラスコの溶接遮光シートは、周囲がターポリンで補強されているため、強度と品質の安定性に優れています。

また、防炎軟質塩化ビニールフィルム製で、日本防炎協会による防炎性能試験に合格しているため、安心して使用できます。

シートの色や光線透過率も豊富に用意されており、作業内容や周囲の環境に合わせて最適なものを選ぶことが可能です。

例えば、透明タイプのシートは遮光性能はないものの、作業状況の確認が容易という利点があります。

溶接遮光シート イエロー

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【購入前にチェック】トラスコ溶接遮光フェンス・シートを選ぶ4つのポイント

トラスコの溶接遮光フェンスやシートを選ぶ際には、作業環境への適合性を考慮することが重要です。

適切な製品を選ぶことで、作業効率の向上と安全性の確保を両立できます。

ここでは、購入前に確認すべき4つのポイントを詳しく解説します。

溶接遮光フェンス ブルー

ポイント1:作業環境に合わせて色(光線透過率)を選ぶ

溶接遮光フェンスやシートのシートの色は、可視光線透過率と密接に関係しており、作業環境の明るさや作業内容によって適切な色を選ぶことが重要です。

可視光線透過率とは、シートの外側から内側に通過する可視光線の割合を示します。

透過率が高いほどシート越しに周囲が見えやすくなります。

各色の具体的な透過率については後述しますが、作業者の視認性や周囲への光漏れの程度を考慮して選定しましょう。

ポイント2:設置場所に応じた適切なサイズを選ぶ

溶接遮光フェンスやシートを選ぶ際には、設置する場所の広さや形状に合わせて、適切なサイズを選ぶことが重要です。

トラスコの溶接遮光フェンスは、幅1000mm、1500mm、2000mm、高さ1500mm、2000mmといった多様なサイズが展開されており、作業スペースに合わせて選択できます。

シート単体でも、幅970mm、1470mm、1970mm、長さ1470mm、1970mm、5000mmなど、様々なサイズが用意されており、必要な範囲をしっかりとカバーできる製品を選びましょう。

作業内容や設置場所に合わせて、自立型と接続型を組み合わせることで、L字型やコの字型など、より広範囲をカバーする設置も可能です。

ポイント3:シートの厚みと防炎性能を確認する

溶接遮光フェンスやシートの安全性と耐久性を確保するためには、シートの厚みと防炎性能の確認が不可欠です。

トラスコの溶接遮光シートは、一般的に0.35mmの厚さで提供されており、防炎軟質塩化ビニールフイルム製です。

日本防炎協会の防炎性能試験番号を取得しているため、溶接作業中に発生する火花による引火のリスクを低減し、高い安全性を確保します。

ただし、シートは防炎加工が施されていても可燃物であるため、火花受けとして直接使用することは避けるべきです。

ポイント4:フレームの材質(軽量なアルミ製)の特徴を知る

トラスコの溶接遮光フェンスは、アルミ製フレームを採用している製品が多く、これが大きな特徴の一つです。

アルミ製フレームは、軽量であるため持ち運びや設置が容易であり、作業現場でのレイアウト変更もスムーズに行えます。
また、見た目が美しく、サビにくい特性も持つため、耐久性にも優れています。
フレーム径は25mm角のものが多く、しっかりとした安定感があります。

組み立てはハメ込み式で、特別な工具を必要とせず、どなたでも簡単に組み立てられるように設計されています。
別売りのキャスターを取り付けることで、さらに移動が容易になり、作業効率の向上に貢献します。

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色ごとの特徴を解説!最適な光線透過率の選び方

トラスコの溶接遮光フェンスやシートは、用途や作業環境に応じて様々な色のシートが用意されています。

各色のシートには異なる光線透過率が設定されており、これにより視認性や遮光性が変化します。

作業内容や周囲の環境に最適なシートを選ぶことで、作業者の安全を確保しつつ、効率的な作業が可能になります。

溶接遮光フェンス グリーン

視認性を確保しやすいイエロー(光線透過率74%)

イエローの溶接遮光シートは、光線透過率が74%と高く、作業環境の視認性を確保しやすい点が特徴です。
周囲の明るさを保ちつつ、溶接時の有害な紫外線を遮光するため、溶接作業を行う作業者だけでなく、周囲の作業者も比較的安全に作業状況を確認できます。
特に、周囲とのコミュニケーションが必要な作業や、広範囲を監視する必要がある場合に適しています。
また、明るい環境での軽作業や、一時的な遮光が必要な場面でも活躍します。

適度な明るさと遮光性を両立するブルー(光線透過率33%)

ブルーの溶接遮光シートは、光線透過率が33%であり、適度な明るさを保ちながらも、高い遮光性を両立している点が魅力です。
イエローに比べて遮光性が高いため、より強いアーク光が発生する溶接作業に適しています。
周囲の光を適度に抑えつつも、作業エリアが暗くなりすぎないため、長時間の作業でも目の疲れを軽減しやすくなります。
汎用性が高く、多くの溶接作業現場で利用しやすいカラーといえるでしょう。

周囲への光漏れを抑えるグリーン(光線透過率8%)

作業エリアの視認性は低下しますが、周囲の作業者の目を確実に保護し、安全性を高めることができます。

溶接スパッタの飛散防止と併せて、光対策を重視する環境での利用が推奨されます。

強い光を確実に遮るダークグリーン(光線透過率1%)

ダークグリーンの溶接遮光シートは、光線透過率がわずか1%と最も低く、強力なアーク光を確実に遮光する最高レベルの保護性能を誇ります。

高電流での溶接や、非常に明るいアーク光が発生する特殊な溶接作業において、作業者および周囲の安全を最大限に確保するために選ばれます。

視認性は非常に低くなりますが、目を保護する能力は最も高いため、安全性最優先の作業環境に適しています。

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トラスコ(TRUSCO)の溶接遮光フェンス・シートに関するよくある質問

トラスコの溶接遮光フェンスやシートについて、製品の選定や使用方法に関して疑問を持つ方は少なくありません。
ここでは、特によく寄せられる質問とその回答をまとめました。

組み立ては簡単にできる?

トラスコの溶接遮光フェンスは、フレームがハメ込み式のため、どなたでも簡単に組み立て可能です。

工具をほとんど使わず、短時間で設置を完了できる設計が採用されており、急な作業場所の変更にも柔軟に対応できます。

また、脚部の角度調整が可能で、フェンス同士の連結も自由自在なため、作業環境に合わせた最適なレイアウトを容易に構築できます。

シート単体での交換は可能?

トラスコの溶接遮光フェンスは、シート単体での交換が可能です。
溶接遮光シートは、フレームとは別売りで用意されており、破損や汚れ、あるいは異なる遮光率のシートへの変更が必要になった場合に、シートのみを交換できます。
シートはハトメ付きで、簡単にフレームに装着できるように設計されており、周囲はターポリン補強が施されているため、強度と品質の安定性も確保されています。
これにより、フェンス本体を買い替えることなく、ランニングコストを抑えながら製品を長く使い続けられます。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。トラスコの溶接遮光フェンス・シートは、溶接作業における安全確保と作業環境の向上に不可欠な製品です
サインシティではNET通販にて、様々な溶接遮光フェンス・シートを販売しています。
是非、チェックしてみてください。

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