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今回はコーキングを紹介します。
コーキングは、建物の隙間を埋めるために不可欠な材料です。
DIYで自宅の補修を行う際、適切なコーキングの種類を選ぶことは、仕上がりの美しさと耐久性を大きく左右します。
コーキングには様々な種類があり、外壁や屋根、水回りといった場所ごとに適した製品が異なります。
それぞれの特徴を理解し、用途に合ったものを選ぶことで、補修の効果を最大限に引き出せます。
この記事では、コーキングの基本的な知識から、場所別の選び方までを詳しく解説します。
そもそもコーキングとは?建物の隙間を埋める役割を解説
コーキングとは、建築分野において、建材の継ぎ目やひび割れなどの隙間を埋めるために使用されるペースト状の充填材のことです。
看板や外壁のパネル間やサッシ周りなどの隙間をシールすることで、建物の気密性や防水性を高める重要な役割を担っています。
これにより、雨水の侵入を防いで建物の劣化を抑制するだけでなく、隙間風をなくして冷暖房の効率を上げる効果も期待できます。
また、外部からの虫やホコリの侵入を防ぐ目的でも使用されます。
コーキングとシーリングは何が違う?
「コーキング」と「シーリング」は、現在ではほぼ同じ意味の言葉として使われており、厳密な使い分けはされていません。
歴史的には、油性のペースト状のものをコーキング、合成樹脂系のものをシーリングと呼んだり、JIS規格では形状が定まっていない不定形シーリング材を油性コーキングと定義したりする違いがありました。
しかし、現場の職人やメーカーによっても呼び方が異なるのが実情です。
そのため、DIYで製品を選ぶ際は名称にこだわる必要はなく、成分や用途を確認することが適切な見分け方と言えます。
【一覧比較】コーキングの主な5つの種類とそれぞれの特徴
コーキング剤は、主成分によって性能や用途が大きく異なります。DIYでよく使用される主要な種類としては、シリコン系、変成シリコン系、ウレタン系、アクリル系が挙げられます。これらの種類は、耐候性、塗装の可否、価格帯などに違いがあり、施工場所の環境や目的に応じて選ぶことが重要です。ポリサルファイド系は、特殊な用途で使用されることが多く、DIYで一般的に使用される主要な種類としてはあまり挙げられません。それぞれのメリット・デメリットを比較し、最適なコーキング剤を見つけるための知識を身につけましょう。
【シリコン系】水回りに強く価格が安い
シリコン系コーキングは、耐水性、耐熱性、耐候性に優れており、特に水回りでの使用に非常に適しています。
浴室や風呂、キッチン、洗面台といった湿気が多い場所のタイル目地や、浴槽と壁の隙間を埋めるのに最適です。
また、ガラスへの密着性も高いという特徴を持っています。
ホームセンターなどで安価に入手しやすく、DIYで最も一般的に使われる種類の一つです。
ただし、硬化後は表面に塗料がのらないため、塗装を予定している箇所への使用は避ける必要があります。
【変成シリコン系】屋外での使用や塗装におすすめ
変成シリコン系は、シリコン系の持つ高い耐候性と、ウレタン系の持つ塗装性を兼ね備えた、汎用性の高いコーキング剤です。
紫外線に強く、屋外の厳しい環境でも劣化しにくいため、外壁のサイディングやALCパネルの目地、ベランダの防水処理などに広く使用されます。
また、コンクリートやタイル、モルタル、さらには鉄などの金属にもしっかりと密着します。
価格はシリコン系よりも高めですが、幅広い用途に対応できるため、屋外の補修で迷った場合に適した選択肢となります。
【ウレタン系】ひび割れに強く高い密着性を持つ
ウレタン系コーキングは、硬化後もゴムのような弾力性を維持するのが最大の特徴です。
この柔軟性により、建物の動きに追従しやすく、ひび割れが起きやすい場所の補修に適しています。
特にコンクリートやモルタルの目地、ひび割れの補修において高い密着性と耐久性を発揮します。
ただし、紫外線に弱いという欠点があるため、屋外で使用する際は上から塗装による保護が必須です。
油性の塗料との相性が良く、塗装を前提とする箇所の補修に選ばれます。
【アクリル系】内装の補修や湿った場所に向いている
アクリル系コーキングは水性のものが主流で、溶剤を含まないため無臭または低臭気であり、内装での使用に向いています。
主に壁紙(クロス)の継ぎ目や、木材の隙間、ALCパネルの目地などに用いられます。
湿った場所にも施工できるという利点がありますが、硬化する過程で水分が蒸発するため、体積が減少する「肉やせ」が起こりやすいです。
耐久性や防水性は他の種類に比べて劣るため、動きの大きい場所や常に水がかかる場所には不向きです。
木工用やセメントとの接着にも使われます。
【ポリサルファイド系】耐久性に優れるが上級者向け
ポリサルファイド系コーキング剤は、高い耐久性と耐油性を持つコーキング剤です。主に2種類の液体を混ぜ合わせて使用する2液タイプが一般的で、その性能の高さから外壁の目地やカーテンウォールの接合部など、高い耐久性が求められる箇所に用いられます。しかし、ポリサルファイド系コーキング剤は紫外線に弱いため、直射日光が当たる場所での使用を避けるか、上塗り塗装で保護する必要があります。施工時に周辺を汚染させて黒ずませることがあるため、マスキングテープによる丁寧な養生が欠かせません。柔軟性が高いという特徴がありますが、施工には技術が必要となり、プロ向けの材料と言えます。
失敗しない!場所・用途別の最適なコーキングの選び方
コーキングの種類と特徴を理解したら、次は実際の使用シーンに合わせて最適な製品を選ぶ段階です。
選び方を間違えると、早期の劣化や剥がれの原因となりかねません。
重要なのは、「どこで使うか」「何のために使うか」という用途を明確にすることです。
屋外か屋内か、水に濡れる場所か、上から塗装をするのかといった条件を整理することで、数ある製品の中から最も適したものを見つけ出せます。
ここでは、代表的な3つの視点から具体的な選び方を解説します。
①外壁や屋根など屋外で使う場合の選び方
外壁や屋根、サッシ周りなど、屋外で使用するコーキング剤には、紫外線や雨風に長期間耐えられる高い耐候性が求められます。
最も一般的な選択肢は、耐候性に優れ、塗装も可能な変成シリコン系です。
外壁材がサイディングやALCパネルの場合、目地の補修には変成シリコン系が広く使われています。
また、ウレタン系も耐久性が高いですが、紫外線に弱いため、必ず上から塗装で保護する必要があります。
塗装を前提とする場合はウレタン系も選択肢に入ります。
②お風呂やキッチンなど水回りで使う場合の選び方
お風呂やキッチン、洗面所などの水回りでは、常に水や湿気にさらされるため、耐水性と防カビ性が最も重要な選択基準です。
この用途に最適なのはシリコン系コーキングで、特に防カビ剤が配合された製品を選ぶことで、カビの発生を長期間抑制できます。
浴槽と壁の隙間や、キッチンのシンクとカウンターの接合部など、水が溜まりやすい箇所のシールに効果的です。
ただし、シリコン系は塗装ができないため、周辺の色に合わせてコーキング剤の色を選ぶ必要があります。
③上に塗料を塗るかどうかで選ぶ
コーキングを施工した後に塗装を予定している場合は、塗料が密着する種類の製品を選ばなければなりません。
変成シリコン系、ウレタン系、アクリル系は塗装が可能ですが、シリコン系は塗料を弾いてしまうため、塗装下地には絶対に使用しないでください。
逆に塗装をしない場合は、コーキング材自体の色で仕上げることになります。
製品には白やグレー、アイボリー、茶色、黒など様々な色が用意されているため、サッシや外壁の色に合わせて選ぶと、補修箇所が目立たずきれいに仕上がります。
まとめ
コーキングには、シリコン系、変成シリコン系、ウレタン系など、主成分によって異なる特性を持つ複数の種類が存在します。
最適な製品を選ぶためには、外壁や水回りといった使用場所の環境、紫外線や水への耐性、そして塗装の有無といった条件を総合的に考慮することが不可欠です。
DIYで補修作業を行う際は、それぞれのコーキングが持つメリットとデメリットに関する知識を基に、施工箇所に最も適した材料を選択することが、建物の防水性や耐久性を維持する上で重要な要素となります。
いかがでしたでしょうか。今回はコーキングを紹介しました。
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