帯電防止剤とは?用途や成分などご紹介

看板・ディスプレイ業界で必須な商材帯電防止剤とは?

今回は看板・ディスプレイ業界では必須の「帯電防止剤」の紹介です。
帯電とは、字のとおり物体が電気を帯びることを表します。
馴染みがある言葉では、静電気がその状態にあたります。

「帯電防止剤」は静電気の発生を抑えることを目的とした商品であり、看板・ディスプレイ業界で必須な商材です。

・ヒシコートA 1本
・ヒシコートA 1ケース(10本入)
・タキロンシーアイ コートロン(COTRON) 帯電防止剤 1L
・タキロンシーアイ コートロン(COTRON) 帯電防止剤 1L(6本入り)

【帯電防止剤の用途】

必要となる理由はおおまかに2点です。

1.静電気は埃をよせつける
2.サイン・ディスプレイは仕上がりが重要

大きくは2つの理由ですが、看板の下地となる材料はアルミ複合板という板が多く使われており、その板の上に塩ビシート(カッティングシート、インクジェットメディア)のフィルムを貼ることで看板が出来上がります。

静電気にて寄せ付けられた埃に気付かず、その上に塩ビシートを貼ってしまうと、検品時に不合格品となり出来上がった看板を再度作り直すことになります。

そんな状況を回避するために必要な作業が帯電を防止することであり、それを可能にすることが「帯電防止剤」の役割です。

サインシティでも販売している「帯電防止剤」は三菱ケミカル製の「ヒシコートA」内容量は1Lとなっています。
アルミ複合板を使ったプレート看板の製作時には、アルミ複合板の表面保護のために貼ってある保護フィルムを剥がした際に発生する静電気を除去するために必ず使用しています。

「ヒシコートA」とは別メーカーとなりますが、
タキロンシーアイ㈱の「コートロン」が同じく帯電防止剤として業界でも良く利用されているのではないでしょうか。

塗布式の静電気防止剤
塗布式の静電気防止剤『ヒシコートA』画像

『ヒシコートA 1本』

『ヒシコートA 1ケース(10本入)』

【帯電防止剤の成分】

帯電防止剤を構成している成分をご説明します。

ヒシコートAの場合

エタノール、メタノール、2-プロパノールという薬品で構成されていますが、主成分としてはエタノールが80~90%と大半をしめており、メタノールが10~20%、2-プロパノールが1~5%となっています。

日常的には「アルコール」の総称で呼んでおりますが、詳しくはエタノール、メタノールの違いを下記引用させていただきました。

『エタノールの使用用途は、消毒・殺菌剤や工業用洗浄剤、近年では自動車用燃料や観賞用暖炉の燃料にも使用されています。飲用としても活躍していますが、これは発酵エタノールのみが使用されています。

メタノールの使用用途は、化学薬品製造の中間原料やその反応をさせるための溶媒、工業用の洗浄剤、塗料のシンナーとして使用されています。 

エタノールとメタノール、一見「M」がついているかいないかの違いなのに、メタノールが消毒用途に使用されないのは単純に危険性が高いためです。化学を習った際、「メタノールはメチルアルコールの別名だから、目散るアルコールと覚えよう」と覚えた方も多いのではないでしょうか。』 

引用元:メタノールはコロナウイルス対策に使えるか?

コロナウィルス対策商品として脚光を浴びているアルコール消毒液がありますが、品薄状態の時に帯電防止剤が利用できないかと考えましたが、メタノールが含まれているため手などの直接的な消毒には残念ながら利用ができませんでした。
パッケージには、危険の文字としっかりした注意書きが書かれていますが、あらためて確認する良い機会となりました。

【帯電防止剤の注意事項】

帯電防止剤を利用する際の注意事項を抜粋しましたので、今一度再確認をして安全に取扱いをして頂きたいと思います。

1.熱、火花、高温のような着火源から遠ざけること
2.保護手袋、保護衣、保護眼鏡、保護面を着用すること
3.屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること

いかがでしたでしょうか、
今回は「帯電防止剤」の紹介をさせて頂きましたが、看板・ディスプレイ業界以外でも静電気が大敵な場面は物づくりをする製造業などの工場では多々あるかと思います。

安全に十分配慮してご利用頂ければと思います。

・ヒシコートA 1本
・ヒシコートA 1ケース(10本入)
・タキロンシーアイ コートロン(COTRON) 帯電防止剤 1L
・タキロンシーアイ コートロン(COTRON) 帯電防止剤 1L(6本入り)

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