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3M™ スコッチカル™ フィルム Jシリーズは、屋外長期サイン用途に対応するマーキングフィルムです。耐候性・寸法安定性に優れた塩化ビニル製フィルムで、屋外看板など幅広い用途に使用されています。
Jシリーズには、下地を完全に隠す「不透過タイプ」と、内照式看板やウィンドウグラフィックスに適した「透過タイプ」の2種類があり、用途に応じて使い分けることができます。いずれも平滑な下地への施工が前提で、コルゲート板のような凹凸のある下地には使用できません。
Jシリーズの特長
不透過タイプの特長
- 耐候性・寸法安定性に優れた塩化ビニルフィルム
- 下地を完全に隠蔽できる高い隠蔽性
- 屋外看板などに最適
- SC001、SC900はシルクスクリーン印刷に対応
透過タイプの特長
- 反射時・透過時ともに均一な発色
- 内照式看板(3M™ パナグラフィックス™ フレキシブルサブストレートを含む)やウィンドウグラフィックスに適合
- 無着色の透明粘着剤を使用
製品仕様
不透過タイプ・透過タイプ 仕様比較表
| 項目 | 不透過タイプ | 透過タイプ |
|---|---|---|
| サイズ | 1000mm×20m(SC001、SC501は1000mm×50mもあり) | 1000mm×20m |
| コア | 3インチコア(内径77mm) | 3インチコア(内径77mm) |
| 材質 | ポリ塩化ビニル | ポリ塩化ビニル |
| 厚さ | 代表値0.08mm(粘着剤含む) | 代表値0.08mm(粘着剤含む) |
| 重量 | 代表値117g/㎡(剥離紙含まない) | 代表値103g/㎡(剥離紙含まない) |
| 粘着剤 | 感圧型恒久タイプ・アクリル系・着色あり(一部無着色) | 感圧型恒久タイプ・アクリル系・無着色透明 |
| 貼り付け温度 | 10~38℃(平滑面) | 16~38℃(平滑面) |
| 使用可能温度 | -30~80℃(連続使用時65℃) | -30~80℃(連続使用時65℃) |
接着力(25mm幅)
| 下地 | 不透過タイプ | 透過タイプ |
|---|---|---|
| アルミニウム板 | 25N | — |
| アクリル板 | 25N | 18N |
| メラミン塗装板 | 20N | — |
| ABS樹脂 | 20N | 18N |
| 硬質塩ビ板 | — | 20N |
| ガラス板 | — | 23N |
※試験方法はJIS Z 0237に準ずる。数値は代表値であり保証値ではありません。
耐候性・耐薬品性
耐候性
日本国内の標準的な環境下で屋外の垂直面に使用した場合、不透過タイプの一般色は約5年、透過タイプは約5年の耐候性を有しています(SC301、SC308、SC804、SC805は約3年)。この数値は当社試験結果に基づく予想年数であり、保証年数ではありません。地域や使用環境によって異なる場合があります。
耐薬品性
40℃温水、SAE20モーターオイル、10%塩酸、10%アンモニア水、メチルアルコールへの浸漬試験において、いずれも影響なしという結果が確認されています(透過タイプはエチレングリコール水溶液についても影響なし)。
物性値
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 引張り強度 | 33N(25mm幅) |
| 伸び | 120%(SC301、SC308、SC804、SC805は50%) |
| 寸法安定性 | クロスカット最大開き0.5mm(65℃・24時間加熱後) |
貼り付けにおける注意点
下地の下地処理の基本
3M™ スコッチカル™ フィルムを貼り付ける前には、以下の3点を確認・処理する必要があります。
- 平面性の確認(粗面はサンドペーパー等で平滑にする)
- 下地の表面強度(緻密性)の確認
- 表面の清掃と脱脂(3M™ サインフェイスクリーナーや中性洗剤、3M™ クリーナー20・30、イソプロピルアルコールなどを使用)
主な下地への適合可否
| 下地 | 可否 | 備考 |
|---|---|---|
| アルミニウム板 | ○ | 汚れ・油脂分の除去で直接施工可 |
| 亜鉛鉄板(トタン) | ○ | 白錆がなければ直接施工可 |
| 溶融亜鉛めっき鋼板 | × | 粘着剤が変質する恐れ |
| 鉄板 | △ | プライマー処理が必要 |
| ステンレススチール(SUS) | △ | 隠蔽性の確認と熱劣化に注意 |
| ガラス板 | △ | 結露する場所は不可 |
| アクリル板・硬質塩ビ板・ABS・FRP | ○ | アウトガスによる気泡に注意 |
| ポリカーボネート・ポリオレフィン等 | × | アウトガスや接着力不足のため不可 |
| 塗装面 | ○ | 塗装の種類・劣化状態により不可の場合あり |
| コンクリート・モルタル・木材・タイル・石材 | △~× | 下地処理や種類により条件付き |
○:一般的に貼り付け可能な下地、△:下地処理が必要または注意を要する下地、×:貼り付け不可・非推奨の下地
お手入れ・メンテナンス方法
3M™ スコッチカル™ フィルムは、雨ダレや水垢、油汚れなどを長期間放置すると固着して除去しにくくなるため、定期的な清掃をおすすめします。
清掃の基本手順
- 3M™ サインフェイスクリーナーを原液1:水4の割合で希釈する
- かたく絞ったウエスで表面の砂埃を拭き取る
- 希釈した洗浄剤を吹き付け、研磨粒子の入っていない洗浄パッド(スコッチ・ブライト™ ハンドパッドNo.8440など)で直線的に擦る
- ゴムスキージーやウエスで汚れを除去する
- 濡れたウエスで洗浄剤を拭き取り、水洗い・乾拭きで仕上げる
注意点
- 研磨粒子入りの中性洗剤やコンパウンド、有機溶剤(ラッカーシンナー、ガソリン等)は使用不可
- 高圧洗浄機の使用は避ける(フィルム端部が剥がれる恐れ)
- 強風・雨天時の清掃は避ける
- フィルム施工後48時間程度は十分な接着力が得られていないため、洗浄は控える
まとめ
3M™ スコッチカル™ フィルム Jシリーズは、優れた耐候性と寸法安定性を兼ね備え、屋外看板から内照式看板まで幅広く対応できるマーキングフィルムです。不透過タイプ・透過タイプそれぞれの特性を理解し、下地に適した施工と定期的なメンテナンスを行うことで、長期間美しい仕上がりを維持できます。
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