アルポリ製(アルミ複合板)ひな壇を試作!

アルポリ製(アルミ複合板)ひな壇を試作!

看板通販サイト『サインシティ』です^^
今回はサインシティで毎月非常に多くのお客様にご購入いただいているアルミ複合板を使った『ひな壇』の試作のお話を書いていきたいと思います!

アルミ複合板でできること

アルミ複合板は、街で見かける下記のような看板のほぼ全てに使用されており、薄いアルミの板で芯材の発砲樹脂をサンドした軽量&丈夫な板材となります。

アルポリ製(アルミ複合板)の看板 アルポリ製(アルミ複合板)の看板

看板業界ではとても多く使用されておりますし、他にもリフォームの際のキッチンパネルの代用品や、最近ではキッチンカー製作の材料としても非常に多くのお客様にご購入いただいております。

アルポリ製(アルミ複合板)のキッチンカー製作
このように、看板はじめ様々なものへ活用されるアルミ複合板。

サインシティでは自社にて様々な看板のオーダー製作も請け負っておりますので、お客様より
『アルミ複合板でこんなもの作っていただけますか?』
といったご要望も多くいただきます。

例えば下記のような加工です↓
アルポリ製(アルミ複合板)のキッチンカー製作

今回はそうした加工で『ひな壇』の製作のご要望をいただきましたので、試作の様子をご紹介していきたいと思います!

ひな壇をアルミ複合板で作るメリット・デメリット

普段は、看板メーカー様の規格品の販売や各種看板の製作がメインの仕事である私たちですが、今回面白い依頼がありましたので、アルミ複合板を使って3段仕様のひな壇を作ってみようと思います。

アルミ複合版で作るメリットとしては
・ダンボールやスチレンと違い長持ちすること
・反りが少ないこと

逆にデメリット、作るときに気をつけないといけないことは
・曲げ加工に向いていないこと(できなくはないが曲げ加工したところが弱くなるので、一旦片付けたり移動したいとなったときに、金属疲労が原因で裂けてしまうリスクがある、また仕上がりも綺麗な直角にならない可能性が高い)
・断面が発泡剤なので断面が見える構造だと見栄えがよくないこと

といったところでしょうか。
これらの点に注意しながら作業をしていきます。

アルミ複合板(アルポリ)でのひな壇製作

カット用のパスデータ製作

まず、アルミ複合板を機械でカットするためのパスデータを作ります。
今回は試作段階なので、指定のないところはなるべく正方形を使ってわかりやすい寸法で作っていきます。
側面は正方形を並べてから溝と凸部分を付け足して基準を作り、天板もざっくり書いていきます。

アルポリ製(アルミ複合板)ひな壇の製作

穴位置と板の厚みを考えながら書いているので、後から足りなくなった寸法分を継ぎ足しながら進めています(赤色)
長期的に置いておくというより出したりしまったりができるようにしたいとのことなので曲げ加工無し、接着も無しで組み立てれる方法を考えています。

今回は側面に横板3枚を差し込んでから、縦板を差し込む構造で作っています。

ちなみにこの状態のデータを残しておくと後から微調整したい時に四角をずらすだけで良いので便利です。
特に板の厚みと板を切るときの仕上がりのことを見落とすことが多いのでこまめなセーブが大事。

データが出来たらカットできるようにパスファインダーを使って合体させます。

アルポリ製(アルミ複合板)ひな壇の製作

出来ました。
出来たら溝部分の終わりを丸く処理しておきます。

アルミ複合板を切る時は直径 3mm のドリル刃を使うため予め仕上がりに近い形に調整しておくと、切り終えてから微調整するときにイメージしやすくなります。

実際何も考えずに切ると溝が互いに丸い為に思ったより奥まで入ってしまったりします。しました(涙)

板カット、そして組み立て

では、実際に切って組み立てていきましょう。

横板がずれないように先端に縦板の凸部分が刺さる穴を開けたので、背板と側面を組んだら下から順に差し込んでいきます。
と、ここで予想外の事態が横板を差し込んだ後に縦板を差し込むために横板に縦板が通る穴を開けていたのですが板ギリギリまで穴を開けた結果繋がってるところが組み立てる途中に折れてしまいました。

確かに両端が首の皮1枚で繋がってるようなものだったのですが、ここで縦板より横板を大幅に大きくすると見た目がアンバランスになってしまうため一旦そのまま進めてみます。

そこからは問題もなく無事完成!
フラットで強度もしっかりある中々良いものが出来たのではないでしょうか。

アルポリ製(アルミ複合板)ひな壇の製作

今回はこの段階で提出し、終わりになりますが良い反応が貰えればまた改良していきたいと思います。
せっかくなので商品化出来ることを願うばかりです。

試作のまとめと改良案

今回は、アルミ複合板を使った『ひな壇』の試作を行いました。

すでに現時点で思いつく改良したい点と言えば、
・横板にあけた穴から断面が見えてしまうので貫通させない程度の穴を掘ったほうが見た目がよくなるかも
・角が尖っていて危ないので少し丸くする
・何度か組み立てと解体を繰り返すと折れそうなところの補強
といったところでしょうか。

断面の見栄えやピン角に関してはシートを巻き込み貼りをするのも一つの手かもしれないです。

ただこの手のくり抜きは最初に原反にシートを貼ってから抜くことで手間を省いているので後から1枚1枚シートを貼るとなると中々大変そうです・・・

今回かなり試行錯誤して作ったのですがやはり1から考えるのは新しい発見があって楽しいですね!
またいろんな材料を使ってオリジナルの物作りにチャレンジしてみたいです!


サインシティでは、下記のような等身大パネルの製作も行っております!
イベント時の装飾や店舗装飾アイテムとしてぜひご活用くださいませ^^

屋外用にアルミ複合板製でも製作可能です!


サインシティ

私たちは、看板・サイン資材のネット販売から、オリジナル看板製作・現場での取付施工まで自社で行っています。
看板のことならサインシティに、是非ともお任せ下さい!