バナースタンドの生地素材4種類・特徴と選び方

バナースタンドのバナー素材

「バナースタンド」は軽量で組み立てが簡単なものが多く、それでいて表示面は大きくインパクトがあるため、サインシティでも人気の高い商品です。

バナースタンドのバナー(幕)素材には、主にターポリン、クロス、遮光塩ビ、合成紙の4種類が用いられます。しかし、素材の名前だけを見て決められる方はほんの一部だと思います。
中には「お値打ちなこと」を決め手とされる方もいると思いますが、バナースタンドを使用する環境(屋内/屋外)、使用する頻度など、条件に適した素材を選択することで、長期的に考えて安くなるものもあります。

そう考えると、素材について知っておいて損はないですよね。
今回の記事では、バナースタンドのバナー素材に主に用いられる「ターポリン」「クロス」「遮光塩ビ」「合成紙」について、それぞれの特徴を解説します。ぜひバナースタンド選びの参考にお役立てください。

主なバナー素材4種類と、それぞれの特徴

バナー素材の種類とそれぞれの特徴

先ほど述べた主要なバナー素材について、詳しくお話しします。

1. ターポリンの特徴

ターポリンの特徴

ターポリンは塩化ビニール製の生地で、屋外の横断幕や学校行事で使われるテントなどにも多く用いられています。比較的柔らかく、表面に凹凸があるのが写真でも分かると思います。テントに使われるほどの強度・耐候性があり、他の似た素材と比較すると安価なので、主要な素材となっています。

サインシティで使用しているターポリンの耐候は3年が目安で、そこを過ぎると色落ちなどが発生してしまう可能性があります。
印刷は溶剤インクジェットプリンタを使用し、鮮やかな発色が再現できます。

また、サインシティでは防炎ターポリンも扱っており、防炎ターポリンで製作した商品には「防炎製品ラベル」を貼って納品しています。防炎製品であれば、屋内のイベントや展示会、デパートでの催事など、人が集まる場所でも安心ですね。

ターポリンがよく使われるバナースタンド例

ターポリンは特に、ハトメやロールアップタイプのバナースタンドによく用いられます。

ターポリンがよく使われるバナースタンド

【左】バナースタンド QSB-Y
【右】屋内用ロールアップバナースタンド くるりん2 W850
など

2. クロスの特徴

クロスの特徴

クロスはその名の通り「布」です。クロスには様々な種類がありますが、サインシティではテーブルクロスやカーテンなどに用いられるポリエステルクロスを使用しています。ポリエステルクロスは白色度が高く発色がきれいで、布とは思えないほど抜群の印字性能を誇ります。

クロスは、他の3素材と比較して薄いことも特徴の1つです。薄いため、光が当たると裏へ非常によく透けますが、軽くて扱いやすい素材です。折れ目が付きやすい点は注意してください。基本的に屋内での使用を推奨しています。

価格面を見ると、ターポリンや合成紙と比べてかなり安価で製作することができます。
また、印刷は、弊社ではターポリンと同じく溶剤インクジェットプリンタを使用しています。

クロスがよく使われるバナースタンド例

クロスは、上下展張式バナースタンドによく用いられます。

クロスがよく使われるバナースタンド

【左】I-BannerII 920
【右】ブルーバナーSS90(ストレート片面タイプ)
など

3. 遮光塩ビの特徴

遮光塩ビの特徴

遮光塩ビは比較的新しい素材で、弊社でもオススメしている素材です。その名前のとおり遮光性があり、光が当たっても表示面が裏へまったく透けません。
また、経年劣化によって現れるカール(端のほうが巻いてしまうこと)を抑えた素材であり、シワが生じにくいことも特徴の1つです。
そして、材質に塩化ビニールとPETを用いており、素材としてかなり丈夫です。

使用場所は、基本的に屋内を推奨しています。
価格面を見ても、クロスと変わらないお値段で製作することができます。

遮光塩ビがよく使われるバナースタンド例

遮光塩ビは、ロールアップや上下展張式のバナースタンドによく用いられます。

遮光塩ビがよく使われるバナースタンド例

【左】屋内用ロールアップバナースタンド i-LooK 90(アイルック90)
【右】【W1200】屋内用バナースタンド クイックロックバースタンド
など

4. 合成紙の特徴

合成紙の特徴

合成“紙”とは言っても樹脂を主原料とした紙で、コピー用紙などとは違いコシの強い素材です。ポスターによく用いられています。キメが細かく発色がきれいです。

弊社では、合成紙の印刷・乾燥後にUVカットラミネート加工(POPなどに用いられるパウチラミネート加工ではなく、片面のみのラミネート加工)を施しています。そうすることで、合成紙自体の強度が上がり破れにくくなり、印刷面をキズから守り、色落ちや日焼けなどを防ぐこともできます。
このラミネート加工はオモテ面のみに施しますので、屋内での使用を推奨しています。屋外で使用する際は、雨などに十分ご注意ください。

合成紙がよく使われるバナースタンド例

合成紙は、上下展張式バナースタンドによく用いられます。

合成紙がよく使われるバナースタンド例

【左】スマートバナースタンド
【右】【W900】屋内用バナースタンド クイックロックバースタンド
など

まとめ

いかがでしたか?
今回の記事では「バナー素材の種類とその特徴」について解説をさせていただきました。

まとめると、

  • ターポリンは強度があり、耐候性が高く、発色がよい。屋外で長く使用するならばターポリン!防炎ターポリンを選べば防炎製品として使用できる。 ハトメ式バナーやロールアップバナーによく用いられる。
  • クロスは白色度が高く発色がきれいで軽い。コストパフォーマンスも○。上下展張式バナーによく用いられる。
  • 遮光塩ビは遮光性があり裏透けしない。カールを抑えており丈夫で価格もクロスと変わらない。ロールアップバナーや上下展張式によく用いられる。
  • 合成紙は発色がよく、ラミネート加工を施すことで表示面をきれいな状態で保つことができる。上下展張式バナーによく用いられる。

となります。みなさんがバナースタンドを探すうえで、重視するポイントを見つける助けになれば幸いです。

もし迷われた際は、お気軽にサインシティにご相談ください。ご希望にあったバナー素材をご紹介いたします。

サインシティ

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