ルーターカットにご注意を!アルポリカット時のルール

ルーターカットにご注意を!アルポリカット時のルール

看板通販サイト『サインシティ』です^^

板やマグネット、段ボールにスチレンボード。
様々な素材を好きな形に思い通りにカットできてしまうルーター!
(サインシティでも自社設備として毎日アルミ複合板等カットで大活躍しております機械です)

そんなルーターを使用して、
こんな板を作ってほしいという様々な依頼がやってきます。

「板をちょうど真ん中で2つに分けてほしい!」
「原反サイズの板、四つ角をR加工してほしい!」
「壁面取付用の2㎜穴をあけてほしい!」

…残念ながら上記のご依頼はルーターを使用して行うことはできません。
(ただ、もちろんルーター以外でのご対応などもサインシティでは行なっております!)

ルーターはとても優れたカット加工機なのですが、
あえてそのルーターでは不得意なカットなどを今回はご紹介させて頂きたいと思います。

そして、その場合の解決策も一緒にご紹介をさせて頂きます^^

サインシティでは看板やその他商品の通販 (物販)だけではなく、
看板のデザイン製作から各種加工もご対応しておりますので、

『こんなのはできるかな?』

といったことがございましたらぜひお気軽にご相談くださいませ!

一例ですが、下記はルーターを利用したサインシティの大人気商品です^^↓
ソーシャルディスタンスフロアマット
『ソーシャルディスタンスフロアマット』詳細ページ

スチレンボード製パーテーション
『スチレンボード製パーテーション』詳細ページ

『アルミ複合板』商品一覧ページはこちら

板をちょうど真ん中で2つに分けてほしい!

W910*H1820、サブロクと言われるサイズの板ですが、
これをW910*H910の板2つに切り分けてほしいという依頼、
残念ながらルーターでは行えません。
原因として下記の3点が挙げられます。

原因1:カメラ読み込み

板をカットする際にルーターはまず位置確認を行います。
ルーター本体にセットされた板がどの位置にどういった向きで置かれているのかを付属のカメラで読み込むのですが、
ここでカメラが確認するのは板の角一か所のみ。
いくら精度が出るといっても完璧ではありません。
大きくサイズが変わるわけではありませんが数mmから数cmのズレは必ず出ます。
では、そのズレを考慮してカットをするとなってくるとルーターだとその微調整が難しいです。

板をカットするのに特化しているパネルソーであればカットする位置の調整も簡単に出来ますが、
ルーターでは実際のカット位置からどれだけ離れているのか計測、
その後カットしてみるとカメラの微妙なズレが前回と違うとなることも考えられます。
カットに使用するデータも都度illustratorでの製作が必要ですし手間ばかりで正確性にも欠けます。

原因2:刃の厚み

ルーターでの板カットはカッターのように“切る”わけではありません。
高速回転しているドリルで“削り落とす”という表現が一番近いです。
カッターの刃が0.38mm~0.5mmとほとんど気にならない厚みであるのに比べ、
ルーターの刃は細いものでも3.0㎜厚!
(※当社で使用しているルーターの機種での話です)

当然です、硬いアルミ複合板をカットする訳ですから。
3㎜の刃が一度真ん中を通るとなると実際に使用できる板の寸法はその分少なくなります。

2回刃が通れば6㎜、10回通ればそれだけで30㎜、3㎝分は削り取られて無くなっているという訳です。

解答:くり抜き

そもそもの話になってくるのですがルーターは板を分断することに向いていません。

ルーターは既存の板のサイズより“一回り小さいサイズにくり抜く”場合であれば正確な数字でカットすることが出来ます。

例えば今回の依頼が
「サブロクからW910*H910の板2つに切り分けてほしい」
ではなく、
「サブロクからW900*H900の板2つをくり抜いてほしい」

という依頼であればルーターで正確な900角の板を抜き出せる訳です。

ということで、
サインシティではこうしたご依頼を仮に頂けました場合には、
一つの機械での一つの方法だけではなく、
他の方法や応用、
そして他の設備の使用など、
実現できる方法を常に考え、最適な方法でご対応をさせて頂いております^^

原反サイズの板、四つ角をR加工してほしい!

W910*H1820、サブロクのサイズを例とします。
こちらの板をサイズはそのままに角を10R程に丸くしてほしいという依頼、こちらもルーターでは行えません。

原因としては先程
『板をちょうど真ん中で2つに分けてほしい!』
の項目で説明したカメラ読み込みの精度がまず一番の問題です。

カット位置がズレることで板の辺からRに滑らかに入っていく事が出来ず、
大きな段差が生まれてしまい見栄えが非常に悪くなります。

こうならない為の解決策として下記の2点を提案します。

解答1:くり抜き

今回のような以来の場合、サイズを妥協するのか、角のR角度を妥協するのかのどちらかが必要になってきます。

くり抜きの場合はサイズを妥協することになります。

角Rは希望の数字で製作できるのですがサイズはくり抜く分若干小さなサイズ、
w900*1810程度に修正する必要があります。

解答2:コーナーラウンダー

どうしても板サイズはサブロクのまま、角だけRにしたいという場合はルーターを使用せずコーナーラウンダーを使用することをオススメします。
コーナーラウンダーはつくれるRの角度が決められているかわりに原反の角をそのまま加工することが可能です。

当社で使用しているコーナーラウンダーは9.5Rのものになるので、R角度にこだわりが無いようであればこちらで対応します。

壁面取付用の2㎜穴をあけてほしい!

最後に2mm程度の穴をあけたり、
細いくり抜きなどを行いたいという依頼に関してですがどちらもルーターで行うことは出来ません。

原因:刃の厚み

先程説明した通り板カットに使用する刃は3.0㎜厚以上のものを使用していますので3㎜のドリルで2mmの穴を空けることは不可能です。

また、段々と穴が細くなっていくような抜きになってくると(三角形の角のような)3mm刃で進める所までカットし、
刃が入らないところはそのまま放置されます。

また、高速回転しているドリルの刃先は丸いので角はピン角にはならず、若干の丸みを帯びてしまうのも注意点です。

解答1:穴の直径を調整する

一番手っ取り早いのが穴サイズを3mm以上に広げる事です。
穴サイズがどうしても3㎜未満でなくてはならない!
ということでも無ければ広げてください。

解答2:手作業にて

カットを終えた後、穴をあけたいところを手作業にて計測、インパクトドライバー等を用いて穴あけを行うことも可能です。
しかしながらどうあっても所詮は人間の行う作業であるので多少の誤差が発生してしまう事、
穴のクオリティもルーターで抜いた機械のものに比べますと、
手作業の穴は違いはございます。

まとめ

今回はルーターでの板加工における注意点をまとめてみました。

ルーターは下記のようなカットも可能なカット加工機で、
優れた点を挙げますと膨大になってしまうメリットの多い機械なのですが、
不得意な分野もございます。

アルミ複合板ルーター加工機での実例

ルーター加工サービスにつきましては下記ページをご覧くださいませ↓

サインシティでは、ルーター以外にも大型のパネルソーから各種プリンター、
ラミネーター、プロッターと他社と比較しましても非常に多くの自社設備を完備しております。

ただ、そうした優れた機械を保有していても、
しっかりした知識がなくては最大限使いこなせず・・
となってしまいます。

そうしたことがないよう、
サインシティの制作チームは常に学び、
設備を最大限使いこなす知識と技術も各種製作技術と同様に磨いております。

『こんなカットをお願いしたい!』
『こんな加工をお願いしたい!』
『こんな看板を製作したい!』

などなど、物販以外のご相談も大歓迎ですので、
ぜひ一度看板のプロへお気軽にご相談頂けましたら嬉しいです^^

きっとお力になれるかと思います!

『アルミ複合板』商品一覧ページはこちら

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