アルミ複合板は、低発泡ポリエチレンをアルミ板でサンドした板材です。
今回のタイトルで『プレート看板・平看板の定番』としたように、主に屋外の看板に使用されることの多いアルミ複合板ですが、なぜ屋外看板に推奨されているのでしょうか？
また、アルミ複合板と他の板材との違いはなんでしょうか？
今回は、アルミ複合板の特長について考察し、アルミ複合板が『プレート看板・平看板の定番』と言われる理由についてひも解いていきたいと思います。
また、後半ではおすすめのアルミ複合板ブランドもご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでいただければ幸いです。
目次
アルミ複合板の構造
アルミ複合板は、「複合」板という名前のとおり、発泡樹脂の芯材を薄いアルミニウムの板でサンドした3層構造になっています。「アルミ樹脂複合板」や「アルミ樹脂積層複合板」とも呼ばれますが、サインシティではシンプルに「アルミ複合板」と呼んでいます。
この3層構造によって軽さと丈夫さを両立し、幅広い用途での使用を可能にしてています。
アルミ複合板の3つの特長
アルミ複合板は、ステンレス・アクリルなどの他の板材と比較した際に、安価にもかかわらず軽量かつ丈夫なのが特長です。低発泡ポリエチレンは発泡している分、比重が低く、コストの削減も実現されています。
また、多少の衝撃ではびくともしない丈夫さでありながら、曲げ・穴あけ・カット等の加工がしやすいというメリットもあります。
以下で詳しくお話します。
（1）軽量である
さきほど述べたとおり、アルミ複合板は芯材に発泡させた樹脂を使用しているため、金属板・ステンレス版と比べて非常に軽いです。
一般的な規格サイズで、
- 910×1820mm（サブロク）3mm厚 … 約3.6kg
- 1000×2000mm（メーター）3mm厚 … 約4.4k
- 1212×2424mm（シハチ）3mm厚 … 約5.7kg
となっています。
（※ステンレス板は、1000×1000mm・1mm厚で約7.8kg）
このように軽量ですから運搬も楽に行えますし、高い場所への看板取付などの際も、職人さんへの負担が軽減されます。
（2）加工性に優れている
アルミ複合板は他の板材と比べ柔らかいため、切断だけであればカッターや、少し無理やりですがはさみでも可能です。（しかし手切りだとバリがひどく出ますので、可能であればパネルソーなどの大型の切断機でカットするのをオススメいたします。）
また、アルミ複合板はコシが強く、凹凸が付きにくい特長があるため、インクジェットメディアが貼りやすくプレート看板に最適とされています。それだけでなく、木枠や鉄骨などの看板枠がなくても壁などに直接取り付ける事が可能です。※板寸・環境によりフレームが必要になる場合もあります。
こうした扱いやすさから、アルミ複合板は平看板に使用する看板用下地剤として今では定番となっています。
また、アルミ複合板は直線カット以外にも変形カット・曲げ加工・パンチング加工などが可能な素材です。
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（3）耐候性が高い
アルミ複合板は、日差しや雨、寒い環境でも簡単に劣化することはありません。
アルミ複合板の構造は低発泡ポリエチレンをアルミでサンドした板材と冒頭でご紹介しましたが、その構造がまさに、軽量かつ耐候性の強い板材を作っています。
低発泡ポリエチレンは防錆・変色防止する特徴を持っています。そのためアルミ複合板は、屋外の日差しが強い場所や、雨にさらされる場所などでも問題なく使用可能とされています。
アルミ複合板は看板に向いている
以上の特長によりアルミ複合板は、壁面看板や大型看板の面板・化粧板などに広く使用されており、現在では一般によく見かける「月極看板」「契約車両看板」といったいわゆる【プレート看板】【平看板】に使われるのが定番となっています。
プレート看板や平看板を製作した際は、そのまま壁面にビス止めや接着で固定できます（先述のとおり、板寸や環境によりフレームが必要になる場合もあります）。また、穴あけ加工をすればフェンスなどにも括り付けられます。設置がしやすく取り扱いがしやすい点も、アルミ複合板が看板に向いていると言えるポイントです。
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特殊な仕様のアルミ複合板としては、防炎タイプや建材用のものがあり、こちらは看板のほか、リフォームやキッチンなど内装工事・外壁にも使用されます。
アルミ複合板の主なブランド
アルミ複合板の主なブランドとしては以下が挙げられます。
カラーエース（福田金属箔粉工業（株））
カラーエースは、軽量で耐久性に優れたアルミ複合板です。他商品と比べて安価でありながら、アルミニウム由来の強度を有しています。
看板用下地パネルとして、看板屋や印刷会社などで幅広く採用されています。看板材料として文句なしにおすすめで、当社の主力資材として、プレート看板・野立て看板など、日々膨大な量の受注をいただいています。大量発注用の梱包商品もご用意しています。
アルポリック（三菱ケミカル（株））
アルポリックは、「高い剛性・優れた平滑性」というのが大きな特長です。特に頑丈さのいる看板や、店舗内装・ビル内装材としてもおすすめで、現在では世界各国で使用されています。
表面のカラーバリエーションも豊富で、防火性芯材（fr芯材）を使用した不燃シリーズもあり、使用用途は多岐にわたっています。
ソレイタ（藤田産業（株））
1mm～5ｍｍの板厚、カラーアルミを使用してフィルム貼りの手間を解消した「プレミアムカラーシリーズ」、不燃タイプなど、バリエーションに富んだラインナップから選択できるのがソレイタです。
1500×3000mmの大判までサイズ展開がありますので、大型サインの施工も安心です。
まとめ
いかがでしたか？
今回の記事では、アルミ複合板の特長とおすすめのブランドをご紹介するとともに、アルミ複合板がプレート看板・平看板の定番と言われる理由についてお伝えしました。
アルミ複合板は、種類よって硬さ・各種加工への適性・平滑性などが様々です。もし迷われた際は、サインシティにご相談ください。用途にあったアルミ複合板をご紹介いたします。
