看板通販サイト『サインシティ』です。
今回はサインシティで看板製作を担当しております、
製作スタッフよりブログを書かせて頂きます！
サインシティは看板の通販サイトとなりますが、
デザインした表示面を看板へ貼り付けたり、
お客様のご要望に沿ってアルミ複合板をカットさせて頂いたり、
と様々な看板製作を行なっております。
その中でも今回はサインシティのオリジナル商品として非常に多くの方にご導入を頂けました、
飛沫感染対策パーテーションの開発秘話について書いていきたいと思います。
現在、飛沫感染対策パーテーションは非常に需要があり、
アクリル製やスチレンボード製など様々なタイプがあるのですが、
その中に段ボール製のパーテーションがあります。
特徴としては一番安価で扱いやすいところがあげられるこの商品ですが、
この商品を生んだのは商品企画もしたことがない製作部署の人間でした。
今回はどうやって生まれてきたのかご紹介したいと思います。
宜しければ、ぜひご覧くださいませ！
１.学生の頃に見た被災地用の家具をきっかけに
少し前からコロナ対策で色々なところで透明の幕やパーテーションの設置が始まり
サインシティでもアクリル製のパーテーションを取り扱うようになったのですが、とても人気でどこも材料のアクリルが足りなくなるなど、在庫が足りなくなってしまい、いつ御用意できるかわからなくなるような勢いでした。
お客様からの依頼が来ても納期が大分先になってしまうような話も聞いていたので何かほかに出来ないのかと考えていた時、
大学時代に友人が課題で被災地で使えるパルプモールド製の家具を作ろうと段ボールを溶かしていたことを思い出し、最近では段ボール製のベッドなどやスツールなどの被災地で一時的に使う家具があるのなら、段ボールを使ってパーテーションを作れば安価にできて在庫もたくさん用意できるのではないかと考えました。
また、昔読んでいた図形パズルの本の中に１枚の紙から立体をつくる不思議な展開図の話があったことを朧気ながらおもいだしており、簡単に作れるオリジナルの物を作ってみたいという思いもありました。
２.重要なのは強度より・・？
そんなある時ラバーマットの新商品の打ち合わせに参加させてもらう機会がありました。
元々自分はTCG※に使うプレイマットを提案するために参加したのですが、他の方の内容がコロナ対策用の商品ばかりだということを事前に聞いていたため、
ただでさえ商品企画の打ち合わせ自体が初めてなのに、しかもTCGについて知っている人が居ない中に、
個人的趣味全開の物を持ち込むことを考えた時、提案が伝わらなかったり・・
すべったら・・
と急に自信が無くなってしまいました。
※TCG(トレーディングカードゲーム)のことです！
そこで少し前に思いついた、
コロナ対策で段ボール製のパーテションもアイデアとしてぶつけてみようとおもい、
説明用に紙で簡単な試作品を作り参加しました。
打ち合わせの結果はどちらも反応が鈍くこのまま終わりそうな状態でしたが、
同部署の先輩から、ちゃんと試作してもう一度提案してみようと言っていただき、二人で段ボールでしっかり強度のある形を考えて試作し、再度他の方々に提案しました。
この時は二人でいくつか試作し持っていったのですが、その中で形、構造共に一番シンプルな物がうけて、商品化してもらえる事になりました。
最初は強度がしっかり出るような形が大事かと思い、
左右に三角形の柱ができるように何箇所か折り曲げて組み立てる物を試作していましたが、最終的に折らなくても差し込むだけで組み立てれる簡単さを重視した物が選ばれました。
また透明のシートものり付けや段ボールに切れ込みを入れて差し込む案がありましたが、
シートをパーテーションの枠と同じサイズにし、
段ボールで挟み込むことで何か加工しなくても組み立てれる形になりました。
３.量産に向けて
そこからは段ボール以外の透明シートの確保や梱包方法などをいろんな部署の人に助けてもらいながら決めていきました。
最初は差し込むと言っても、
上下に溝を掘って差し込もうとしていたのですが、細くなった端が自立できないほどにふにゃふにゃになってしまい使い物になりませんでした。
そこで横に突起を複数つけてそこに左右から差し込む形にすることで挟む力もそれなりに出来、透明シートも貼り付ける必要がなくなりました。
シートは最初に予定していた物のサイズに合わせてパーテーションのサイズを微調整していたのですが、パーテーションが思ったよりも売れた為に販売から１ヶ月も立たないうちに在庫が尽きてしまい、急遽他の物で代用する事になってしまいました。
同じサイズのシートが見つけることができなかったのですが新しいシートがカッターでも簡単に切れる素材と厚みだった為、作業台に印をつけて毎回計らずとも次々にカットできる環境にし、
段ボール自体もカットした物をそのまま梱包できるような形になるよう枠をつけ、窓枠の中に左右の足を入れ込もうとしたのですが、ここで段ボールの目の向きに悩まされます。
強度と取りの良さを考えるとどうしても足と枠の目の向きを揃えたい為に別々で切らざるを得なくなったのですが、切った枠の余りに上手く配置し、コストを抑えながら強度を出すことができました。
４.終わりに
今回このような紆余曲折を経てようやく世にでた段ボールパーテーションですが、
少しでも世の中に役に立てたなら幸いです。
いつまでこの状況が続くかも分かりませんが、
出来ることをやり切って皆で乗り越えていきましょう！
今回ご紹介させて頂きました商品はこちらから購入できます↓
試行錯誤してブラッシュアップしました自信のある商品ですので、
ぜひチェックくださいませ^^
段ボールパーテーション商品ページ
サインシティではお客様の看板を製作スタッフ一同一つ一つ心を込めて製作しております！
宜しければぜひ看板製作の際はご相談くださいませ^^
よろしくお願いします！
