サーマルリサイクルRPFとは?【看板業界SDGs・ニチエ株式会社】

サーマルリサイクルRPFとは?【看板業界SDGs・ニチエ株式会社】

看板製作・通販の『サインシティ』です^^
今回は現在様々なシーンで話題となっておりますSDGsに関連した話題を取り上げてみたいと思います。

SDGsとは『持続可能な開発目標』として、
17のゴール・169のターゲットから構成され、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標を指します。

今回はその中で注目されております

『サーマルリサイクル・RPF』

についてまとめてみました^^
宜しければぜひチェックくださいませ!

従来のリサイクル品とサーマルリサイクルの違いは?

一般的にリサイクルと聞きますと、

・使わなくなったものを他の必要としている方が再利用する
・使わなくなったものやゴミなどを加工し、製品の原料として再使用する

といった形がイメージされます。

ただ、この廃棄物の中には当然ながら、再利用が難しいものも多く存在しております。
そうした再度加工して何かしらの製品を作ることが難しい廃棄物を、効果的に活用する動きとしてサーマルリサイクルが注目されております。

サーマルリサイクルとは?

サーマルリサイクルとは、言葉の意味で言いますと、

サーマル=『熱』
リサイクル=『再生利用』

という意味を表す言葉となります。

ちなみにこのサーマルリサイクルは英語のようにみえますが、日本で作られた言葉のようです。
海外では『エネルギーの回収』『熱の回収』とった使い方がされているとのこと。

製品の原料として再利用できない・または再利用するための選別などが非常にコストがかかる廃棄物などを、原料としてではなく、その廃棄物を焼却した際の熱エネルギーで回収することをサーマルリサイクルと呼ばれております。

熱エネルギーでの回収とは?

廃棄物を焼却する際に発生する熱のエネルギーにより、蒸気タービンを稼働させ、それにより発電をするといった火力発電の燃料としての利用となります。

よくペットボトルなどは溶かして、再度その材料を使用してペットボトルを作るといったことが言われますが、そうした再利用に適していないものも、燃やす際の熱エネルギーをうまく活用することで燃料として再利用をすることができるということですね^^

RPFとは?

RPFとは、

『Refuse Paper & Plastic Fuel』

の略称で、非塩素系の廃プラスチックや古紙、木屑などを原料にした高カロリーなリサイクル固形燃料を指します。

サーマルリサイクルはリサイクル方法の名称、
RPFとはその燃料の名称、
といったイメージかと思います。

火力発電の多くは石炭や石油などの化石燃料を使用しておりますが、この廃棄物を燃料として再利用するRPF燃料は『持続可能な開発目標』SDGsが叫ばれる今非常に注目を集めている石炭などの代替燃料と言われております。

実際に、石炭と比較した場合にも発熱量は石炭と同程度、CO2の排出量は3分の2と同じエネルギー効率で、軽減が必須とされているCO2排出量が抑えられるということで非常にメリットが多く、価格面においても石炭よりも安いという価格メリットまでございます。

ただ、デメリットとしてはRPF燃料は廃棄物の再利用として作られる燃料の為、その廃棄物が多くでなければこのRPF燃料も多く作ることはできないという廃棄物の量によって生産可能な量が決まるという部分がございます。

他にも塩素系のプラスチックの場合はダイオキシンの発生リスク、低い品質・もしくは汚れがひどいプラスチックゴミなどは、RPF燃料には向いておらず、プラスチックゴミの全てが利用できるものではないといった点などもございます。

『製品として再利用できない全てのゴミが、燃料として利用可能ということではない』
という面はやはりあるようですね。

ただ、今まで再利用ができずに捨てられていたものが一部でも効率の良い燃料として再利用されることは非常に理にかなった仕組みだと感じます^^

看板業界でも進む
『サーマルリサイクル』

看板業界では印刷をする看板材料として非常に多くのインクジェットメディアを使用します。

こうした使用済みのインクジェットメディアを引き取り、それをRPF燃料の製造施設へ送り、RPF燃料に変えて再利用をする。

そんな動きが看板業界でも始まっております。

ニチエ株式会社様では
『リサイクルインクジェットメディア』
としてすでに紹介されており、
今後は看板業界でもそうした『サーマルリサイクル』が可能なインクジェットメディアなどが続々と販売されてくるのかと思います。

ペットボトルからインクジェットメディアを作る動きも

上記のニチエ株式会社様では、使用済みのインクジェットメディアをRPF燃料へ成形する『サーマルリサイクル』の取り組みから、さらに使用済みのペットボトルからインクジェットメディアを作るというリサイクルも実現しております。

水性防炎リサイクルクロス【NIJ-RF220P】はリサイクル100%原糸で作られた遺ンクジェットメディアとなり、さらにこのインクジェットメディア【NIJ-RF220P】は使用済み後は回収し、RPF燃料へ利用をするという形でリサイクルへ取り組んでおられるとのことで、看板業界でも今後こうしたニチエ株式会社様のようなリサイクル化の流れが様々出てくるのかと思いました^^

サインシティでもリサイクルを考えたインクジェットメディアなどの看板材料の通販を色々と今後行なっていければと思います。

まとめ

今回は【看板業界SDGs】ということで、『サーマルリサイクル』『RPF燃料』について取り上げてみました^^

使い捨てで終わらずに、加工して再利用する、もしくはRPF燃料として再利用するという流れは循環型が叫ばれる今の流れでは非常に重要なことかと思います。

今回ご紹介させて頂きましたニチエ株式会社様の使用ずみインクジェットメディアのリサイクルの流れなど、今後も色々な看板業界のメーカー様がこのようなリサイクルの仕組みに取組みをされていくのかと思いますので、そうした商品情報をいち早く知り、また勉強をしてサインシティで通販できるよう努めていければと感じました。

サインシティ

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