スタンド看板の表示面製作 基本の3パターン【手書き・マーキングフィルム・塩ビフィルム】

スタンド看板の表示面製作 基本の3パターン【手書き・マーキングフィルム・塩ビフィルム】

看板は、看板本体をご購入いただいただけでは、ただの金属の塊、樹脂の塊にすぎません!
看板が看板としての役割を担うには、本体とは別に表示面の製作が必要となります。

これは看板製作に詳しい方には当たり前かもしれませんが、中には見落としていたという方もいるのではないでしょうか。

サインシティもそうなのですが、Webサイト上の商品画像は、イメージが湧きやすいように表示面のデザインを合成したり、撮影用の表示面を製作したりしたうえで掲載しています。そのため、表示面が最初から備わっていると思い込まれている方もいらっしゃいます。

そこで今回は、弊社でもお問い合わせの多いスタンド看板の表示面の製作について詳しくお伝えしたいと思います。

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スタンド看板の表示面製作方法の代表的な3パターン

それでは、看板が正しく役割を果たせるようになるために、どのようにして表示面の製作が行われるのか考えていきましょう。

突然ですが、スタンド看板の表示面製作方法は、次のどれが正解でしょうか?

(1)看板職人が手で書いている
(2)着色されたシールをカットし貼り込んでいる
(3)印刷したポスターを貼り込んでいる

実は、どれも正解です。

製作方法1:看板職人による手書き・手描き

現在では、看板職人が手で表示面を書く機会もずいぶん少なくなり、また、書くことができる職人も大変少なくなってきています。看板の業界も他の業界と同じく、数年後には人手不足の問題が深刻化されると思われ、既にシステム化によって人為的な品質のバラつきが無く効率化できるように変化してきています。
手書きは味がありますが、このような点から、実際には手書きでの看板の表示面製作は、特別な場合を除いてレアなケースとなってきています。

製作方法2:着色されたシール(マーキングフィルム)をカットして貼り込む

着色されたシール(マーキングフィルム)をカットして貼り込む

着色された塩ビフィルムの裏に粘着材をあわせたものを、マーキングフィルムと言います。簡単に言うと、色の着いているシールを想像してください。

マーキングフィルムの表示面の製作方法

マーキングフィルムには屋外用、屋内用、電飾用、反射シート、テント用、ラッピング用等、使用される環境や用途に応じて数多くの種類が存在しています。さらに、色の種類、粘着の種類、耐候年数、国産、海外産、メーカー違い等でその数はさらに膨らみます。一般の方が選ぶにはかなり煩雑で困難な状況と言えるかもしれませんが、お客様のニーズに応えるべく、マーキングフィルムは看板材料の基本として広く使われています。看板を「書く」から「貼る」に移行させた商材です。

■マーキングフィルム(カッティングシート※)の詳しい解説はこちら
カッティングシートとは? | 看板の激安通販ならサインシティ

このマーキングフィルムを文字等の形にカットし、スタンド看板などの看板本体の板面(ばんめん)に貼り付けることで表示面が完成します。
板面の素材は、アクリル板、アルミ複合板、塩ビ板、ステンレス板、アルミ板等があり、看板の種類により様々となっています。

※ちなみに、マーキングフィルムは、一般的には「カッティングシート」という呼び名の方で認知されているでしょうか。しかし、カッティングシートは『(株)中川ケミカル』という装飾シートメーカーの商品名(登録商標)ですので、総称としてはマーキングフィルムが正しい呼び名になるかと思います。

製作方法3:印刷したポスターを貼り込む

印刷したポスターを貼り込む

 

印刷したポスターを板面に貼り込む方法が、現在では一番の主流であり、汎用性の高い製作方法です。
ポスターと表現しましたが、素材は一般的な紙ではなく、マーキングフィルムと同じように塩ビフィルムの裏に粘着材を合わせたシール状のものを使用しています。

塩ビフィルムの表示面の製作方法

マーキングフィルムとポスター印刷用の塩ビフィルムの大きな違いは、マーキングフィルムが着色した塩ビフィルムであるのに対して、ポスター印刷用の塩ビフィルムは無地(白色)であることです。※サイン業界では、この印刷用の塩ビフィルムをインクジェットメディアと呼んでいます
そして、業務用の大型インクジェットプリンタでデザインを印刷して、粘着付きのポスター(シール)を製作します。
さらに、ほとんどの場合、最終工程として印刷したインクジェットメディアにラミネートという保護フィルムを施します。

■インクジェットメディアの詳しい解説はこちら
インクジェットメディアとは? | 看板の激安通販ならサインシティ

仕上げはマーキングフィルムと同様に、スタンド看板などの看板本体の板面に貼り付けることで表示面の完成となります。

余談ですが、サイン業界では印刷をすることを「出力」と言います。
例としては
紙に料理の画像データを印刷する
 ↓
インクジェットメディアに料理の画像データを出力する

というような表現になります。

インクジェットメディアもマーキングフィルムと同じように数多くの種類がありますが、その説明はまたの機会にさせていただくとして、ここでは表示面製作の基本である3パターンを覚えておいてくださいね。

まとめ

いかがでしたか?
今回はスタンド看板の表示面製作の代表的な3パターンについてご紹介しました。次の記事では、それぞれの製作方法の特徴と違いを説明していきます。ぜひそちらも参考にしていただければ幸いです。

次の記事

スタンド看板の表示面製作 特徴と選び方【手書き・マーキングフィルム・塩ビフィルム】

表示面を含む、スタンド看板全体の製作の流れはこちらから

プロ直伝!電飾スタンド看板の製作の流れ徹底解説

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