カッティングシートの種類
カッティングシートには屋外用、屋内用、電飾用、反射シート、テント用等、使用される環境や用途に応じた種類が豊富にあり、さらに、規格、色、ブランド等によってその数はさらに膨らみます。
大きな分類としては、屋外用カッティングシートと屋内用カッティングシート、そして特殊な特性のあるカッティングシートなどに分かれます。
カッティングシートの種類:その他のカッティングシート
「屋外用カッティングシート」「屋内用カッティングシート」で紹介した製品以外にも、皆様がカッティングシートと呼んでいる商品があるかと思います。その一例を紹介してきます。
反射シート
夜間に威力を発揮する反射シート。フィルム自体が発光するわけではなく、あくまでも外部からの光源を反射させて光っているように見えるマーキングフィルムです。反射シートの用途としては、トラックの後方に貼ることによる追突防止、ロードサイドで電源の確保ができない店舗のスタンド看板、自転車の安全確保のための反射シール、道路標識、野立て看板等で広く使用されています。
封入レンズ型再帰反射シートの仕組みとしては、レンズとして作用する直径40~90ミクロンの微小な高屈折ガラスビーズが一定の効果を満たすように、結合樹脂中に均一に多数配置され全体の厚みが100~300ミクロンの薄く柔軟なシート状の構造になっています。
ガラスビーズの一つ一つは、真円球で一種の凸レンズとして作用します。
入射した光はガラスビーズを通り屈折して一点に焦点を結びますが、球体底部に反射膜を設け、再びガラスビーズを通ってもとの光源方向に帰されます。こうした反射の仕組みによってシート面があたかも光源体の様に輝いて見えます。
蓄光シート
蓄光とは、太陽光・蛍光灯など光のエネルギーを吸収し、その蓄えたエネルギーを可視光線に変換する事で光を放出する機能で夜光とも言われています。暗いところで光る特性を活かして、蓄光シートはいろいろなシーンで利用されています。
災害時に重要な役割を担う非常口などの案内板はもちろん、お店の装飾や暗闇のコンサート会場で目立つグッズをDIYするなど蓄光シートの利用方法はアイデア次第です。
テント用シート
横断幕などのテント生地にカッティングシートを貼りつける場合には、特殊粘着剤を使用している専用のマーキングフィルムが必要となります。一般的なマーキングフィルムでは接着ができたようでも、テント生地から浮きでる可塑剤(塩ビ素材を柔らかくする添加剤)の影響にて膨れ剥がれが発生する恐れがあります。
ペイントに比べて非常に早く、美しく、 誰でも簡単に装飾することが可能なマーキングフィルムがテント用シートです。
テント用シートはターポリン、テントだけでなく、強い接着力もあることから、一般的なマーキングフィルムでは貼ることができない表面の粗いベニヤ板や店内装飾の壁紙の上からも貼ることが可能です。メーカー/ブランドとしては2種類あり、中川ケミカルの粗面対応の装飾シートであるテンタックとIKCの屋外テント用のマーキングフィルムであるEカルテントです。
蛍光シート
蛍光といえば蛍光ペンを思い浮かべる方が多いのではでいでしょうか。目的は一緒で目立たせるためであり、イベント、大売出し等の短期的な販促POP、看板にて人目を引くことができるマーキングフィルムです。顔料の特性上、屋外用の蛍光シートでも1~2年程度を目安にしているメーカーが大半です。
色はオレンジ、イエロー、グリーン、レッド、ピンクが一般的でありますが、中川ケミカルのカッティングシート 蛍光シリーズには蛍光ブルー 951Kという珍しい青色の蛍光シートがラインナップされています。
メタリックシート
メタリックシートは、金、銀などの金属の色味を表現したマーキングフィルムです。
本物の金属を使わずとも、アルミ複合板等に貼ることでアルミ板、ステンレス板、真鍮板、銅板かのような仕上がりにみせることも可能です。インクジェットプリントでは表現が難しいメタリック調は、マーキングフィルムを使うメリットのひとつです。
小型プロッタ用シート
一般的なマーキングフィルムの幅は、プロユースの大判カッティングプロッタ向けに1000mm幅程度でつくられていますが、サインシティでは小型カッティングプロッタをご利用のお客様向けとして汎用的なマーキングフィルムであるタックペイントNBSシリーズを200mm、220mm、300mm、380mmの規格サイズでご用意しました。
また、リタックシート(アプリケーションシート)も同サイズで展開しておりお買い求め易くなっています。
すりガラス(曇りガラス)シート
窓ガラスの目隠し用途で使用されるすりガラスシート(曇りガラスシート)をカッティングシートとして使用することがあります。
あまり主張することなく、窓ガラスにロゴ、店名などを表記する時に使用されます。代表的なすりガラスシートとして、中川ケミカルの装飾用シートシリーズであるフォグラスがあげられます。
その中でも圧倒的な人気を誇る品番がC-16 サンドです。一般的なガラスフィルム同様に内貼り(屋内)の仕様となっています。外貼りで使用される時には、外貼り用のC-16Gを使用されることをお薦めします。
化粧シート
建築、内装関係で広く使われている化粧・装飾用シートは、リフォーム等をDIYしたいとお考えの方にお薦めのカッティングシートです。
最近では100円ショップでもリメイクシートの名前で販売していますが、化粧・装飾用シートを代表するシートは木目シートです。本格的にリフォームをお考えであれば種類の豊富さもあるので一度閲覧してみてください。レザー調、カーボン、石目、砂目、和風と沢山の種類があり、家具をはじめ、電化製品などをオリジナルで真新しく変化させることができます。
建材・化粧用シートは、糊面にエア抜き加工がしてある物が多く、初めての方でも比較的貼りやすくなっています。
また、黒板シート、ホワイトボードシートも化粧・装飾用シートのカテゴリーにラインナップしています。
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